旧信州新町(長野) 飯縄山(866.4m) 2019年7月11日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:48 駐車箇所−−6:50 上奈良尾(廃村)−−6:54 墓地−−6:59 北尾根−−7:07 飯縄山−−7:12 北尾根を離れる−−7:17 墓地−−7:20 上奈良尾(廃村)−−7:22 駐車箇所

場所長野県長野市(旧信州新町)
年月日2019年7月11日 日帰り
天候
山行種類藪山
交通手段マイカー
駐車場林道(県道)路側に駐車するしかない
登山道の有無無し
籔の有無廃村周辺は濃い草藪。植林帯の中は一部で薄い笹薮
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
GPSの電源入れ忘れのため掲載無し
コメント上奈良尾集落より往復。集落は廃村化して長年経過して家屋は藪に覆われ、集落に続く林道も廃林道化していた。集落から墓地への廃道を上がり、その後は植林斜面を適当に登って北尾根に至ると踏跡あり。山頂手前で2つの祠が登場すると、その先が三角点のある山頂。樹林で展望無し




県道カーブに駐車 分岐を左へ
舗装されているが廃道化している 上奈良尾は完全に廃村
草に覆われた廃道を斜面へ これでも道の跡
道は墓地に繋がっていた 墓地より上は植林帯
植林は藪は薄く歩きやすい 北尾根には道(踏跡)あり
踏跡は山頂を巻くので適当に上へ 山頂北東肩の祠
祠は2つあった 三角点目指して南西へ
飯縄山山頂 三角点
北尾根を下り分岐を左へ この平地で道はあやふやに
南西に下ると往路の墓地に出た 廃屋前を通過すれは舗装道路に
県道に出た


 なぜか長野北部には「飯縄山」が4山もある。代表は二百名山の飯縄山(1917.3m)。次は小川村の飯縄山(1200m)。そして旧信州新町(現長野市)には2つの飯縄山があり、標高はぞれぞれ866.4mと634mである。このうち未踏の山は旧信州新町の866.4m峰だけで、長者山の次に登ることにした。時間が経過するとともに雨の確率が上昇するため、できるだけ早く登りたいところだ。

 地形図を見る限りでは登山道は無く、常識的に考えれば北側の上奈良尾集落から北尾根に取り付き、山頂を往復するのが常識的判断だろう。上奈良尾集落に至る道は県道なので安心して走れそうだと判断したが、現場に至ると全く違った。高登屋集落より先は県道とは思えない林道で、しかも草がはみ出したりと交通量は極端に少ないように見えた。道幅が狭く軽トラ専用のように思える状況で、軽自動車で良かった。

 上奈良尾集落入口の分岐はすぐに分かったが、入口からすぐに草ぼうぼうで明らかに廃道化していた。なんと上奈良尾集落は廃村化していたのだった。県道は道幅が狭く駐車可能な場所は限定される。集落入口から栗尾方面に進んだ最初のカーブのふくらみに駐車した。これも幅の狭い軽自動車だから可能な芸当だ。

 雨の装備を持って歩きだす。上奈良尾集落への道は舗装だが舗装を突き破って草が生えていて、この分ではそう遠くない将来には完全に藪に埋もれてしまいそうだ。集落の家屋も道路同様に藪に覆われて荒れ放題。この感じでは集落に住人は一人もおらず、完全に廃村化しているようだ。しかも最近廃村したわけではなく、数年は経過していそうだ。当然だが人家付近は木は無いので日当たりが良く、草の茂り方が尋常ではない。山頂に最も近い集落最奥から斜面に取り付こうと考えていたが、あまりにも荒廃が進んで藪が酷く、逆に集落の最も手前から斜面に取り付くことにした。

 最初に左手に出現した廃屋前を通過し、草ぼうぼうの廃道らしき筋を斜面向かって進んでいく。背の高い草の中には獣道らしき筋があり、中には獣が寝ていたらしい草が丸く倒れた場所も。カモシカかな。樹林が濃くなると同時に草が薄くなり、廃道を追うのが楽になった。直線的に登っていくのか、それとも左手に見えている背の高い草に覆われた開けた場所(たぶん昔の畑)に続くのかと思ったら、右手に曲がりトラバース。竹が倒れて道を塞いでいるが、それを潜って先に進む。道は鋭角に折れて緩やかに上がると墓地が登場。そうか、道はこのためのものだったのだ。しかし少なくとも数年間は人が入った形跡は無く、忘れられた存在のようだった。ただし墓地は樹林の中にあって日当たりが悪く、幸いにして草藪は皆無で荒れてはいなかった。でも廃村化した集落と合わせて自然の中に飲み込まれていくのだろうか。

 墓地より上部は植林帯で藪は皆無で適当に上を目指して歩いていく。徐々に笹が混じりだしたが高さは低いし密度はごく薄く問題にならない。やがて北尾根に乗ると道が登場。正確には植林作業道だろうが、長年使われず廃道化した状態だが、それでも道が無いよりはずっといい。所々で笹が増える場所もあるが、概ね歩きやすい植生が続く。

 道は尾根上に付いているが、途中から西を巻くようになり、おそらくこのピークが山頂だろうと判断。笹が薄い箇所から植林斜面を登って上を目指す。山頂部は平坦で、最初に出た北端には小さな祠があった。目立たないがさらに北側に僅かに下った場所にも祠あり。昔は集落から登られていたのだろうが、最近人が入った気配は皆無だった。

 地形図を見ると三角点は山頂部の南西端にあるのでそちらに向かう。杉の幹にはピンクリボンがいくつもかかっているが、特に道があるわけではない。笹も無いので適当に歩いていくと三角点のありかを示す白い標柱が登場。三角点が頭を出していた。周囲は樹林に覆われて展望は皆無で、山頂標識も無かった。

 帰りもほぼ往路を戻る。北尾根を北上し、明瞭な道(でも廃道)が左に分岐したところで北尾根を離れて西に斜めに下り、踊り場のようになった平坦地で廃道があやふやになり消失してしまう。ここは杉の植林で藪は無いがこれより下の西〜北斜面は深い草藪のように見え、おそらく廃村の耕作放棄地だろう。このまま藪に突っ込むのは嫌なので藪が無い南西側に延びる微小尾根を下ると、往路で見た墓地に遭遇。その後は往路を辿って県道の駐車箇所に戻った。

 

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